2026.5.5
介護保険の仕組みとサービス利用
代表の今牧です。
今日は介護保険制度のお話をしましょう。
介護保険制度は、2000年4月から始まりました。それ以来、4年に1度の改正を繰り返し現在に至っています。もう、始まって26年になるんですね。
1. 介護保険の主な目的
- 社会全体での介護: 老化や疾病により介護が必要となった場合、保険で負担を軽減する。
- 自立支援: 単なるお世話ではなく、できるだけ自立した生活が送れるよう支援する。
- 家族の負担軽減: 介護をする家族の負担を軽くする。
2. 誰が使えるのか(対象者)
- 第1号被保険者(65歳以上): 原因を問わず、介護や支援が必要と認定された場合。
- 第2号被保険者(40〜64歳): 老化に起因する病気(特定疾病)により介護や支援が必要と認定された場合。
3. 利用の仕組み
- 申請: 市区町村の窓口に申請し、「要介護・要支援認定」を受ける。
- ケアプラン作成: ケアマネジャーと相談し、必要なサービス計画を立てる。
- サービス利用: 原則としてサービスにかかった費用の1割〜3割の自己負担で、ヘルパーの訪問や施設入所などのサービスを受ける。
4. 保険料と運営
- 運営: 市区町村や特別区が保険者となって運営する。
- 保険料: 40歳から支払う。65歳以上は原則として年金から天引きされる。
高齢者が増える中で、「家族では支えられない状況を、社会で支えよう」という制度です。
それには「保険料」を徴収することで運営していこうとしました。
運営費は、国費が半分、市町村費が1/4、保険料で1/4という負担でスタートしました。
保険料は市町村が徴収していますが、高齢化率や市町村政によって異なり、また、現在は個人の収入が高いほど多く収めていただくようになりました。
因みに飯田市の保険料が次の表です。
所得段階と介護保険料額
| 所得段階 | 対象者 | 保険料の年額 |
|---|---|---|
| 第1段階 | 生活保護を受けている方、または世帯員全員が市民税非課税で老齢福祉年金を受給している方 | 20,088円 |
| 世帯員全員が市民税非課税で、前年中の合計所得金額+課税年金収入額が82万6500円以下の方 | ||
| 第2段階 | 世帯員全員が市民税非課税で、前年中の合計所得金額+課税年金収入額が82万6500円を超え120万円以下の方 | 34,440円 |
| 第3段階 | 世帯員全員が市民税非課税で、前年中の合計所得金額+課税年金収入額が120万円を超える方 | 49,152円 |
| 第4段階 | 本人が市民税非課税で、同居の世帯員の中に市民税課税者がいるが、前年中の合計所得金額+課税年金収入額が82万6500円以下の方 | 64,584円 |
| 第5段階(基準額) | 本人が市民税非課税で、同居の世帯員の中に市民税課税者がいる方 | 71,760円 |
| 第6段階 | 本人が市民税課税で、前年中の合計所得金額が120万円未満の方 | 86,112円 |
| 第7段階 | 本人が市民税課税で、前年中の合計所得金額が120万円以上210万円未満の方 | 100,464円 |
| 第8段階 | 本人が市民税課税で、前年中の合計所得金額が210万円以上320万円未満の方 | 114,816円 |
| 第9段階 | 本人が市民税課税で、前年中の合計所得金額が320万円以上420万円未満の方 | 132,756円 |
| 第10段階 | 本人が市民税課税で、前年中の合計所得金額が420万円以上520万円未満の方 | 139,932円 |
| 第11段階 | 本人が市民税課税で、前年中の合計所得金額が520万円以上620万円未満の方 | 150,696円 |
| 第12段階 | 本人が市民税課税で、前年中の合計所得金額が620万円以上720万円未満の方 | 165,048円 |
| 第13段階 | 本人が市民税課税で、前年中の合計所得金額が720万円以上820万円未満の方 | 172,224円 |
| 第14段階 | 本人が市民税課税で、前年中の合計所得金額が820万円以上920万円未満の方 | 179,400円 |
| 第15段階 | 本人が市民税課税で、前年中の合計所得金額が920万円以上1,020万円未満の方 | 186,576円 |
| 第16段階 | 本人が市民税課税で、前年中の合計所得金額が1,020万円以上の方 | 193,752円 |
介護保険を使えるのは、基本、65歳からになります。(特定疾患の場合は40歳から)
介護認定(市町村申請)を受けた人が、ケアマネジャーに相談をして、サービスが受けられます。
費用については、1割~3割が個人負担になります。
また、本人の生活が安心安全にできるための住宅改修費用(20万円まで)や、福祉器具のレンタル・購入に対しても支給があります。
保険料の徴収は、給料天引き、年金天引き、という形をとっています。
給料明細等には記載がありますから、確認してみると自分はいくら払っているかがわかるでしょう。
高齢者(65歳以上)率が上昇し、生産年齢人口(15歳~64歳)が減少していますから、当然、介護保険料は上がってきています。飯田市では発足時から言うと約倍になっています。
国も市町村も、これにかかる費用が上昇しているのは当たり前です。
改正において、食費や冷暖房費は個人負担にしたり、高額所得者からはたくさん納めていただくようにしたりしてきましたが、やはり国民の負担は増大しています。
介護保険制度は、高齢社会にとってはとてもいい制度だと思います。私自身認知症の家族を持つ身ですから、本当に助かっています。
私も、「福祉住環境コーディネーター」の資格を2000年に取得しましたので、その知識は現実の介護には本当に役に立ちました。
核家族化が進む中で、老々介護や一人住まいの高齢者なども多くなり、この介護保険サービスに助けられる方々も多くなっているでしょう。
ただ、若い人たちの負担が増えているのは事実ですから、心苦しいとも思います。
「福祉」というものは難しいですよね。命は守っていかなければなりませんから‥‥




