「自然素材」の家への疑問
多くの住宅会社が、「自然素材」の家と謳っている中で、実際は無垢のフローリングに腰板が羽目板張、壁や天井にビニールクロスが貼ってあったり、壁は珪藻土の塗り壁で仕上げるだけで、他は合板仕上げなどで施工されていたりします。
果たしてそれが本当に、
「自然素材」の家なのでしょうか。
そして、使っている珪藻土を壁材として塗れるように、アクリル系接着剤を混入してあったり、無垢材の塗装には有機剤系の物を使っている場合もあったりします。 また、大工さんや仕上げを行う職種の職人さんたちは、接着剤を使用します。このほとんどが、酢酸ビニル樹脂系や合成樹脂系の接着剤です。
一口に「自然素材」と言っても、
厳密にはそうとは言えない場合がほとんどなのです。
MAKI HOMEは、「自然素材で造る健康住宅」を建てています。
無垢のフローリングや羽目板、化学物質を含まない珊瑚の塗り壁、難燃処理をしていない布のクロスなどで室内を仕上げるとともに、接着剤には、膠(ニカワ)やでんぷん糊を使用し、塗装には自然塗料を使用しています。極力化学物質を使わない努力をしています。
「単なる自然素材住宅」と
私たちの「健康住宅」の違いは
この部分にあります。
接着剤、塗装にも天然素材を使用し、
私たちは極力化学物質を使わない努力をしています。
「化学物質を使わない
健康住宅」が
必要だと思う理由
昨今、「化学物質過敏症」という病気をよく聞くようになりました。この病気は、化学物資を体内に取り込み蓄積することで、いろんな悪症状が出てくるものです。初期の内はにおいに敏感になり、症状が進むにつれて頭痛・目の痛みや痒み・鼻水・呼吸疾患・皮膚疾患・吐き気など、多くの症状が出てきます。最近では子どもが発症することもあります。
また私は、母親が重度の化学物質過敏症で、子どもがその母親に会う時には、お風呂に入ってすべてを洗い流さなければ母親の部屋にすら入れない、という家族を知っています。こうなってしまっては、家族の幸せな生活とはほど遠い状況になってしまいます。
この病気にならないためには、化学物質を空間から排除する以外にはありません。
しかし、今の世の中、化学物質をすべて排除することは不可能です。生活のために必要なものは、ほとんど化学物質なのが現実です。だからこそ私たちは、「化学物質を使わない健康住宅」が必要だと考えるのです。